歯科治療Q&A

歯周病

歯周病に関して

歯周病とは、歯そのものの病気ではなく、「歯」を支えているその周囲組織の「病気」なのです。家にたとえると、家そのものが壊れるのが虫歯であり、その土台の病気が歯の根や神経の病気であり、さらにその土台を支える基礎となる部分、つまり家の建っている土壌そのものが崩壊してしまうのが歯周病なのです。また、始末の悪いことに、この病気は家の場合と同じようにあまり目立たず、気づくのに大変時間がかかる病気なのです。

では、歯周病の原因は何?

それは、歯の表面に付いた細菌の集団によるものです。この細菌の集団のことをプラーク(歯垢)といいます。このプラークは歯の表面にしっかりとしがみついて、うがいなどでは決して落ちることがありません。ですから、プラークはいわゆる食べ物のカスなどとは全く違うものです。これらプラーク中の細菌によって歯ぐきから血がでたり、腫れたりするのです。
したがって、歯周病の発症には、プラークが最大の原因であると認識して下さい。

入れ歯

はじめて入れ歯を入れる方へ・・・

多くの患者様は「歯が抜けたら入れ歯を入れて、そしてそれでまたしっかり噛める」と思っている方が多いと思います。
ところが「はじめての入れ歯」 で嫌になる方がどんなに多いことか・・・

つまり自分の歯と違って入れ歯は非常に違和感が強いのです。したがって、入れ歯を克服するにはコツがいります。
それは、あらかじめ入れ歯を入れる患者様がそれに対応する為の「心がまえ」を持っているかどうかが非常に大切になってくるのです。

食事のとり方

次に食事のとり方です。
最初は軟らかい物が必要となってくる場合が多いと思います。しかし、単に軟らかさだけではダメなのです。
実は、軟らかさと同時に食べ物の大きさがとても重要なのです。家族が食べている物と違うものばかりを何日も食べ続ける事は大変苦痛ですし、
実際できない事もあります。食べ物は、軟らかくなくても大きさが小さいだけで、けっこう食べられるものです。
ところがお箸での食事は食べ物を小さくしづらいものです。おすすめはナイフとフォークです。年配の方はお箸の方が使い慣れていると思いますが、
ナイフとフォークは食べ物を小さくするのにとても適していると思います。

是非食べ物の大きさを小さくして、家族と同じ食べ物にも挑戦してみて下さい。

良い入れ歯とは

良い入れ歯とは、人によってさまざまだと思います。
ある患者様は使い古したすりへった入れ歯でもよく噛めるし、ある患者様はどんな入れ歯でもすぐ慣れることができる。また、ある患者様はどんな入れ歯を入れても満足できないという事もあります。

でも、入れ歯はやはりなかなか自分の歯のようにかめない物なのです。そこを忘れてはいけないのです。どのくらい満足するかは患者様によって違うのです。「私は入れ歯で何でもかめる!」という少数の人の言葉にまどわされてはいけません。
1人1人条件が違うのです(食生活・かむ力・体型など)。自分にとっての「良い入れ歯」を作っていくことが大切なのです。それは簡単ではないかもしれません。

つまり私は、人間関係をも含んだ患者様と歯科医との二人三脚の努力によって作られていくとものだと思うのです。

顎関節症

  • 口を大きく開けようとすると痛い。
  • あごをうごかす時に音(カクカク、ジャリジャリなど)がする。
  • 耳のまわりがなんとなく変な感じがする。
  • 口の開け閉めがスムーズにいかない。
  • 口が開かない。

など様々な症状があります。
では、顎関節症の原因は何?
・異常な口の開け閉めや、歯ぎしりなどあごに加わる強い力、かみあわせがあっていないかぶせ物や入れ歯など様々な原因によって、発症することが多いと言われています。また、常日頃の何気ない動作、頬杖や、仕事の変化と肉体的心理的ストレスがひきがねとなって、発症することがあります。

金属アレルギー

みなさんもご存知のように、アレルギーの症状には、湿疹・かぶれ・吹き出物などがあります。
アレルギーの原因は様々ありますが、そのひとつに、お口の中に入っている金属(銀歯等)が原因で引き起こされる金属アレルギーがあります。

これは、口の中にある金属のイオンが唾液(つば)によって溶出した時、異物から体を守ろうとする反応がアレルギーとして現れる為です。お口の中にある金属の詰め物やかぶせ物を除去すると、数ヶ月後にはウソのように治ってしまう場合があります。

したがって、オールセラミック(金属を一切使用していない)などを使用した治療の一番大きな特徴は、体にやさしい材料のみを使用しますので、金属にアレルギーのある患者様に対しても安心してお使い頂けると言う事です。
ただ、自由診療になってしまいます。